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Yukiharu YABUKI の tDiary



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2008-07-31 [長年日記]

_ man 1 socket

普通、socket といえば、man 3 socket の事を指す。ちなみに、man 1 xxx とか man 3 xxx とか言っているのは、man の セクション番号を指している。manのセクション番号は、man man とすると、見る事ができる。いま手もとの Debian GNU/Linux Etch で、確認してみた所、

       1   実行プログラムまたはシェルのコマンド
       2   システムコール (カーネルが提供する関数)
       3   ライブラリコール (システムライブラリに含まれる関数)
       4   スペシャルファイル (通常 /dev に置かれている)
       5   ファイルのフォーマットとその約束事。例えば /etc/passwd など
       6   ゲーム
       7   マクロのパッケージとその約束事。例えば man(7), groff(7) など
       8   システム管理用のコマンド (通常は root 専用)
       9   カーネルルーチン [非標準]

と表示された。複数のセクションで、同じ名称があった場合、どれに該当するのか明示的に識別するためにこのような表現を使う事がある。

ネットワークに任意のデータを流したい場合、標準入出力でデータをやりとりできる本コマンドで足りる場合もあろう。

_ iperf

man によるとネットワーク・パフォーマンス測定の利用を行うためのツール iperf にも、標準入力*1およびファイルから*2任意のデータをネットワークを通じて相手に送る事ができる。

TCP だけでなく UDP も出す事ができる。

-m または --print_mss で TCP の MSS*3を表示させることができる。-M または --mss で MSS の設定もできる。-w または --window で、TCP ウィンドウサイズを設定できる。単位は、K*4ないしはM*5です。輻輳制御に関連する Nagle's アルゴリズムを無効化してみたり、IPv6に対応してみたりしています。細かい所では、レポートをする単位をKilo bit, mega bit, Kilo byte, Mega Byteを選ぶ事ができる

サーバモードにおいては、デーモン(Daemon)にもなれる。udpの単一スレッドで動く事もできる

クライアントモードの時には、-c または --client が必要です。-P または --Parallel で、同時送信するスレッドの数を決定できます。-n または -num で送信データバイト数を決定できます。

*1 -I か --stdin

*2 -F か --fileinput ファイル名

*3 Max Segment Size

*4 kilo

*5 Mega

_ netcat

このツールも、man を見るといろんなことができる。このプログラムも標準入出力をつかって、データのやりとりをする。まるで Telnet のように

TCP/IP スイス・ナイフという説明が作者の気分を表している。TCP/UDP のパケットを飛ばす事ができるし、パケットの内容を Hex dump することもできる。TOSのタイプもいじって、遅延最小化*1、スループット最大化*2、信頼性最大*3、コスト最小化*4 を選択できる。

また、クライアント・モード、サーバー・モードの選択もできる。

*1 Minimize-Delay

*2 Maximize-Throughput

*3 Maximize-Reliability

*4 Minimize-Cost

_ memo:60ページにわたる「Firefox拡張機能開発チュートリアル」PDF版が無償公開

下田氏が公開した文書への記事60ページにわたる「Firefox拡張機能開発チュートリアル」PDF版が無償公開(http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/07/25/firefox_devdoc.html)

_ memo:promiscuous modeのPCを見つけ出す技術

完全ではないにしても、使えるよね。セキュリティを疑う場合、外部犯行もあるけど、どちらかといえば内部犯行の方が多い。事前にだれが社内を sniff しているかを把握するのも管理者の仕事なのでしょうね。