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Yukiharu YABUKI の tDiary



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2009-04-08 [長年日記]

_ 最近、思い知らされる --- 統計の力

最近、その数学が戦略を決める(イアン・エアーズ/山形 浩生) を読んで、学校で習っていた時には気がつけなかった vivid な統計、とりわけ回帰分析、標準偏差、ベイズ理論の平易な説明*1が気になっていた。

spam filterで毎日お世話になっているのに、こんなに知らなくてごめんなさいって感じです>ベイズ理論さん。第11回 Kansai.pm / スペルミス修正プログラムを作ろう(http://d.hatena.ne.jp/naoya/20090323/1237775357) でも、ベイズ理論の話があったそうです。

直感の正しさを確かめるのには、数字の裏付けが必要だというのを、否と言えないほど列挙してくれているます。また、マーケティングや、医学分野など、「人間に判断させない方が成功率が高い」という分野についてどのように考えるか。

また、モデルの仮定について間違うこと、それが検証されずに通ってしまうと間違った結果になってしまうため、自由に検証できる環境、つまり元データへのアクセス、検証する自由がないと危ないのではないかという話も気になる所である。

*1 詳しく学びたい人には巻末に資料もあるけど、日本語でよめる良書を探してみるのもいいかもしれません

_ tcp_probeが出力するフォーマット

TCP_Probeの続きです。tcp_probeは、/proc/net/tcpprobeからデータを取得します。そのフォーマットは、Debian GNU/Linux だと、カーネルソースを展開した所から、net/ipv4/tcp_probe.c の中を見ると良い。printlと、jtcp_sndmsgを眺めれば判ると思う。

  1. 秒と秒以下
  2. 送信データの元IPアドレスと送信元ポート
  3. 送信データの先IPアドレスと送信先ポート
  4. 送信データサイズ
  5. tp->snd_nxt
  6. tp->snd_una
  7. tp->snd_cwnd(輻輳ウィンドウサイズ(セグメント数)
  8. tcp_current_ssthresh(sk)(現在のスロースタート閾値)
  9. tp->snd_wnd(送信ウィンドウサイズだと思うが。要確認)
という出力になっている。これの7つめと8つめを前述のエントリーで言及しているスクリプトがグラフ化している。