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Yukiharu YABUKI の tDiary



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2010-09-03 [長年日記]

_ 第1回 ITマネジメント研究会 初心者編(大阪) に行ってきました。

表題の研究会に参加してきました。問題意識として、linuxやwindowsなど複数のOSが存在しているネットワークを管理する必要がある場合に、何を脅威と考える必要があるかでした。

ネットワークの作成から維持管理から撤去までのライフサイクルからの観点からすると、膨大な手間がかかっており、特に大規模ネットワークで、サーバーがLinuxであっても、クライアントは Windows を使っている場合がおおく、ライセンス管理に多大な手間がかかっていることが理解できた。

ネットワークのライフサイクルとそれぞれのステージで必要な作業

ここは発表者に資料をもらったので取扱を確認してから記入する。

ヘテロなネットワークでもライセンス管理

会社のライセンス管理も Admin の仕事かどうかにかかわらず、ソフトウェア会社からの問い合わせがあれば、社内のソフトウェア利用状況を調査して回答をしなければならない。これは人の調整だけでなく、実際の調査がひつようで工数がかかる作業である。

ライセンス違反をしている部署があれば、遵守するように指導も行わなければならない。

BSAも企業内のライセンス違反に目を光らせて(この場合はキャンペーン)おり、裏を取ってから会社にコンタクトを取ってくる。

安全で信頼できるデジタル社会の実現を推進するビジネス ソフトウェアアライアンス(本部:米国ワシントンDC、会長:ロバート・ハリマン、以下BSA)は、BSAメンバー企業と関西地域所在のメーカー(以下、A社)との間におけるビジネスソフトウェアの著作権侵害に関し、5月20日付で、総額3億1520万5272円の和解が成立したと発表しました。本件は、BSAへの通報を端緒とする全世界における事案の和解総額として過去最高額となるものです。

[■2010/7/1 BSAメンバー、関西地域所在のメーカーと過去最高額で和解 〜 BSAへの通報を端緒とする和解としては世界最高額の3億1千5百万円 〜 より引用]

社内にコンプライアンス体制がないと、こんなことになるし、なってから整備しても遅い。また、べっと/.Jに違法コピー率を10%低下させれば、7500億円の経済効果(http://slashdot.jp/yro/article.pl?sid=10/10/04/0636256)のように、正しくライセンス管理をする必要がある。これは、プロプラエタリソフトウェアだけでなく、オープンソース/フリーソフトウェアであっても野放図にするわけではないのでライセンス管理をする必要はある。体系的なアプローチが必要だと感じた。

様々な意識レベルの人がネットワークに参加

様々な意識レベルの人がネットワークに参加している場合に、定期的に教育を施し、会社としての義務を果たしておく必要がある。でないと問題が起きた時に問題を放置したと犯罪を犯した人だけでなく、会社にも不幸が降りかかる。そのため警察庁 サイバー犯罪対策:情報セキュリティ対策ビデオ(http://www.npa.go.jp/cyber/video/index.html)などを利用する。

_ 参加した感想として

運用管理まで含めたステージは、ハードウェアの領域・ソフトウェアの領域・利用者教育/管理の領域などにまたがっており、オープンソース/フリーソフトウェアが果たせる一定の役割はあるが、銀の弾丸ではない、ことを改めて思い知った。でも、有効なツールとして、まだ浸透する余地があるともわかったので、有益な会に参加しました。また情報収集に参加しようと思います。