Raspberry Pi で fcitx-mozc を使って MobaXterm から日本語入力
Windows で動作するターミナルソフトにMobaXtermがあります.
MobaXterm は ssh や VNC 以外に,X Server 機能も持っているので,Windows から Raspberry Pi に ssh でログインして, そのまま X クライアントソフト(例えば lxterminal や chromium-browser 等)を実行すると,Windows 上でそれらが表示されます.
この画面は,最背面が MobaXterm で,MobaXterm で Raspberry Pi に ssh でログインして, lxterminal と chromium-browser を起動しています.
最近では,この様なリモートでGUIを使いたい場合は,VNC を使うことが多いと思いますが,X Window System で GUI リモートで使うことができます.
この場合,X サーバは Windows 側で動作しているので Raspberry Pi 側では GUI デスクトップ等は動作しないので負荷は下がりますが,Raspberry Pi で起動した X クライアントソフトに日本語を入力することができません(Windows の IME は使えません)
Ubuntu18.04+WSLでfcitx-mozcを使って日本語入力出来るようにする で, fcitx-mozc を使う方法が書かれていましたので,Raspbeery Pi でも試すとうまく行きました.
私が試した環境は以下の通りです.
- Raspberry Pi 3 B+
- Raspbian Stretch with desktop and recommended software
- Release date:2018-11-13
- Kernel version:4.14
- Windows 10 Pro
- MobaXterm Professional Edition v11.0 Build 3816
起動してみる
Raspbian Stretch with desktop and recommended software には,必要なソフトは既に入っているようで,追加でインストールするものはありませんでした.
MobaXterm で Raspberry Pi にログインした後,Raspberry Pi で以下を実行します.
- start_fcitx.sh
export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx export DefaultIMModule=fcitx fcitx-autostart
私は 'start_fcitx.sh' と言うファイルに上記を保存して,'source start_fcitx.sh' を実行しています.