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20140904_volunteer_tanba

平成26年8月豪雨 ボランティア行動記録

2014年8月16日から18日にかけての集中豪雨で兵庫県丹波市の各地域において甚大な水害・土砂災害があった.

私は8月24日に丹波市 市島地区にて1日(午後より雨のため実働は半日)だけだがボランティアとして参加し,泥出し等お手伝いさせて頂いた.当日の行動を今後の参考になればと思い,記録として残す.

なお,文中に批判めいたような記述として読める部分があるかも知れないが,批判を意図するものではない.災害時においては,多少なりとも混乱・情報の錯綜は起こりうるものである.私個人は,丹波のボランティア受け入れ体制は良く出来ていたと感じる.むしろ準備不足,思慮不足なまま参加したことを申し訳なく感じる.

今後,丹波に限らず,ボランティアとして参加を考えておられる方には,ここで記載する程度の混乱・錯綜はあり得る事を前提に参加を考えて頂けたらと願う.

また,記憶が曖昧な部分もあることをご了解願う.

2014年8月23日(参加前日)

参加に向けて準備.足りないものをコーナンに行き購入.

  • 水.ペットボトル2リットル.
  • 伊藤園 健康ミネラルむぎ茶 ペットボトル2リットル.熊野水害にてボランティアに参加したカミさん曰く,「カフェインゼロのこの麦茶は最強」との事.
  • ゴム手袋.一袋に三つ入っているもの.
  • タオル地ヘッドキャップ(予備) http://item.rakuten.co.jp/fight/10001349/ にあるようなもの.タオル地なので汗をそのまま吸ってくれる.1枚既に持っているので予備.
  • ヤッケ(上下)
  • 作業用長靴.東日本大震災時のボランティアに参加した時は安全靴を履いたが,カミさんの曰く「泥出しは長靴が鉄則」との事.
  • 土のう袋

近所の薬局にて医療品を購入.自宅にあるものが古くなってきたので,使わなければそのまま家用になる. ボランティアに行って怪我した場合,ボランティア保険を適用する場合があるが,軽い怪我は自分の責任である程度対処が必要と考える.

  • 包帯x1
  • 三角巾x1
  • マキロンx1
  • バンドエイド(大きなものでハサミで必要な大きさに切れるもの)x1
  • とげ抜きx1
  • ハサミx1

自宅あるものと併せて他準備

  • 軍手x2
  • 折り畳み傘x1
  • レジャーシートx1 カミさん曰く,「持っていくリュックとかを置いておくのに便利」との事.
  • 着替え(下着,Tシャツ,替えズボン).念のため2日分の量
  • 折りたたみ式ショベルx1
  • 雑巾x1(FaceBookで拭き掃除がありそうな情報があった)
  • 災害用手回し発電ラジオ
  • iPhone 5s
  • iPad mini
  • iPhone 用外付け交換バッテリー

これらを防水リュックに詰める.一人分とは言え,そこそこの量になる.

私の iPhone は,普段から ibattz の “MOJO REFUEL BATTERY CASE FOR iPHONE 5/5S” を付けている. このバッテリーケースは良く出来たケースで,補助バッテリーを交換することができ,また “Mojo Refuel Aqua Battery Case for iPhone 5/5S” と組み合わせると防水かつ補助バッテリーで iPhone を使うことが出来る.

http://www.ibattz.com/

準備を行い,再度 FaceBook で情報を確認して就寝.

2014年8月24日(参加当日)

  • 05:?? 頃:自宅(大阪府内)を出発.市島支所に向かう.
  • 06:00 頃:中国自動車道赤松PAにて小休止.朝食と昼食を購入する.
  • 07:00 頃:市島あたり.車で来る一般ボランティア向けの誘導看板に沿って走行.ライフピアいちじま近くの駐車場に停車.
  • 07:23 頃:丹波市役所市島支所に来る.ライフピアいちじま近くの駐車場から市島支所まで歩きで15分ほどはかかったと思う.当日は蒸し暑く,大荷物でもあるので汗びっしょりである.ボランティアの受付は 08:30 からとの事で,早く来すぎた.近所を歩く.
  • 08:08 頃:受付は 08:30 からとの事だが既に受付が始まっている様子なので受付する.参加書類に住所氏名を記載する.ボランティア保険は既に入っているのでその旨伝えてボランティア控え室(講堂の様な建物)で待機,
  • 08:30 頃:ボランティアが集まりつつあり,社協(ボラセン)の方から,12人ずつ班にして,班の中でリーダーを一人決めてほしいとお話あり.
  • 08:43 頃:班分け.班分けは12名毎なので参加順に自動的に決まるが,班のリーダーは,ボランティア経験者が私だけだった事もあり,私がリーダーをさせて頂くこととなった.ボラセンの方から,12名の名簿を受領する.また班の番号を記したカードを受け取る.このカードは,ボランティアから帰ってきた時に,報告作成と併せて返却してほしいとの事.
  • 09:?? 頃:予定としては,お伺いさせていただく先の情報が来次第,バスにて移動と聞いていたが,先にバスが来たよう?で,ボラセンの方からバスに乗ってくださいと言われ,お伺いさせていただく先の情報は不明のままバスにて移動.
  • 09:?? 頃:目的地近く.バスの運転手さんから,「この辺だと聞いていますが良いですか?」と言われる.場所は告げられていない旨正直に述べる.場所をきちんと確認するべきであったと反省.とりあえずバスを降りる.バスを降りるとすぐにボランティアのエリアリーダーの方が来られたので挨拶.ボランティア先のお宅を案内いただき挨拶.
  • 09:?? 頃:ご家族から要望を確認.畳や床板は既に上げ終わっており,泥出しも概ねできているが細かいところの泥出しと廊下の掃除をお願いしたいとのこと.ボランティアで伺った12名のうち女性の方に廊下の掃除をお願いし,男性は細かいところの泥出しを進める段取りにした.
  • 09:?? 頃:ボランティアメンバーの方から,廊下の下(床下)に泥が残っているとお話を頂いた.見ると確かに泥が残ったまま,ほぼ手付かずの状態であった.ボランティアメンバーの方が自発的に泥出し着手.メンバーの方は床下に潜り込んで泥出し.出した泥は一輪車に入れて,近くで泥をまとめているのでそこに捨てる.
  • 10:?? 頃:確か休憩したと思う.10分程度休んで,ボランティア再開.庭が泥をかぶっているので庭の泥出しをさせていただく.一輪車に泥を入れて何度も往復する.メンバーの作業は細かい単位で交代しながら進んだ.
  • 11:00 頃:2回目の休憩.ボランティアメンバーの方曰く,「汗が止まらないですな…」 確かに蒸し暑く,私自身も汗が止まらない.麦茶は既に1リットルは飲んでいると思う.
  • 11:30 頃:雨が降り始める.念のためエリアリーダーに確認.ボランティア継続.
  • 11:?? 頃:拭き掃除をされているメンバーの方の状況を確認.かなり綺麗になった.ただ廊下の隅や溝に泥が残っており,小さいブラシを持参すればよかったと思った.当日は大きなスポンジが役に立った.また昼間とは言え廊下は暗くて見えにくく,LEDライトを持参すべきであった.
  • 12:00 頃:昼食.
  • 12:23 頃:社協より電話あり.雨が本格化してきたので待機と連絡を受ける.
  • 12:?? 頃:メンバーの方から,「待機って何をすれば?」と尋ねられるものの,私も現地での待機は未経験なので,「とりあえず待ちましょうか…」程度しか答えられず.雨脚はだんだんと強くなる(確か警報があったと思う).ご家族の方は,「もう本当に雨は嫌…」とお話される.お伺いしたお宅では泥を被った農機具(恐らくは給水用のエンジンポンプ)を洗浄されていたが,泥が完全に詰まっており洗うのも大変である.恐らくは分解洗浄が必要で,専門業者がいれば…と感じた.今後,泥を被った農機具の洗浄が求められると感じた.
  • 13:?? 頃:ボランティアでお伺いしていたお宅のご家族から,「今,防災無線で放送があり,天候の理由でボランティア中止の放送があった」とお話を頂く.社協に確認連絡.確かに中止との事.
  • 13:30 頃:お伺い先のご家族に,引き上げる旨をお話する.出来た部分,できていない部分をお知らせする.
  • 13:30 頃:スコップやクワ等の道具を洗い,ご自宅の道具とボランティアの道具をより分け戻す.こちらが持ってきたものでゴミのもの(空のペットボトルやドロドロの古タオル等)はゴミ袋に入れて持ち帰る.
  • 13:?? 頃:ボラバス待ち.社協より電話連絡があり,「現在順次バスを出しています」との事.
  • 14:?? 頃:ボラバス現地到着.
  • 14:30 頃:市島支所到着.ゴミを引き取って頂く.ボランティア活動報告内容にチェックマークを入れる.行く時に受け取ったカードを返却し,班は解散.
  • 14:?? 頃:長靴を高圧洗浄機(洗車するのに使われているもの)で洗って頂く.ボランティア控室で休憩.
  • 15:?? 頃:市島支所を離れる.駐車場(ライフピアいちじま)行きのマイクロバスが出ますとのことで慌てて乗車.発車直後,マイクロバスの行き先が駐車場ではなく春日行きになっており,運転手さんに「春日行きですか?」と尋ねると「はい」と言われ,間違えたと思って降りますと伝えたところ,バスに乗り合わせていた他の人も「駐車場に行くと聞いています」との事で目的地は駐車場でよかった.
  • 15:?? 頃:駐車場に戻り,帰る.

所感

  • 行き先が未確認だったのは反省.行く前に確認すべきだった.
  • 屋内は曇では暗いのでLEDライトは必要.
  • 一番役に立ったのは当然ではあるが長靴とゴム手袋.軍手は泥作業には向かない.
  • 当日はリーダーとして一番気を使ったのはボランティア先のご家族との信頼と全体の活動と休憩時間.1時間に10分〜15分位の休憩を取るようにした.
  • 2リットルの麦茶は1/3位が余り,ペットボトルの水2リットルは結局飲まずだったが,1日の活動であれば恐らくは全部飲んでいた.
  • 泥出しは基本的に泥まみれになるので,予備の着替えは必須.ヤッケがあればそれを着るのが一番良いが,蒸し暑い中でヤッケを着て活動するのは相当にキツいかもしれない.着替えのTシャツを何枚かもっていくか,ヤッケを着るかは状況次第.場合によっては床下に潜ることもあるので,ヤッケなどの雨具はある方が良い.
  • ボランティアは,行くと同時にゴミも出してしまう.具体的には空のペットボトルがそれである.現地では神戸から支援のゴミ収集車が何度も回ってきており,お伺いしたご家族と話すとゴミは収集車が持って行ってくれるとの事だが,なるべくゴミは出さないほうが良いし,出したら持ち帰るほうが良い.
  • ボランティアだからと言って,まる1日根を詰める必要はない.休憩中は,たわいない話やスマホでゲームしたって構わないと思う.休憩はきちんと取ったほうがよい.無理して怪我したり熱中症になればそこで当日のボランティア活動は終わりと思う.
  • 私の所属した班ではないが,少数ながら軽装で来られる方を見かけた.東日本大震災で遠野まごころネットで見かけた「ボランティア活動は自己完結」と言う表現を思い出した.

(この記録は https://tosihisa.wordpress.com/ に記載していたものを移動しました)

20140904_volunteer_tanba.txt · 最終更新: 2018-09-06 23:10 by tosihisa@netfort.gr.jp