2005年1月27日 (木曜日)

21:58:01 # Debian 「dpkgで直接パッケージをインストールしてください」. 「めんどくさいなぁ」. そんな会話,Debianユーザの間でないと通じない. dpkgってなんだろう.

dpkgはDebian GNU/Linuxで利用するパッケージマネージメントのソフトウェア. 通常は,インストール済のパッケージの一覧を取得したり(dpkg -l), ファイルの所在(dpkg -S ファイル名)を確認したりするのに利用する. また,deb形式のパッケージのインストールや削除などを実施する際に利用する. dpkgでパッケージをインストールする場合には,ローカルにファイルとしてdebファイルがある際に dpkg -i debファイル名として指定する. そうするとそのdebファイルをインストールしてくれる. 問題となるのは,dpkgを利用する際には, 欲しいパッケージとそれをいれるために必要な依存する追加パッケージをすべて ファイルとして取得しておく必要があること. 次元としては,Red HatのrpmやSolarisのpkgadd,Windowsで 直接.msiを実行したりsetup.exeをダブルクリックするのとだいたい同じ. dpkgのフロントエンドとして, aptを利用すれば,必要なパッケージ名さえ指定すれば, 必要なファイルを全てhttpなどで取得して,dpkgで順番にインストールしてくれる.

wajigや,aptitudeなどのフロントエンドがどんどん発達してきているため, 今後は,dpkgを直接たたくことは少なくなるのではないだろうか. 個人的には,GUIの発展より,よりすくないタイピングで全てを実現できるような 拡張の方向を期待している.

ついでに. dpkgコマンドでファイルを検索する例. どのパッケージにどのファイルがあるのかということを出力してくれる. 同じことをdlocateコマンドでできて,そちらのほうがキャッシュしているため,速い.

[00:20:13]ibookg4:~> dpkg -S bin/sh
xutils: /usr/X11R6/bin/showfont
console-tools: /usr/bin/showcfont
passwd: /sbin/shadowconfig
coreutils: /usr/bin/shred
sharutils: /usr/bin/shar
bash: /bin/sh
console-tools: /usr/bin/showkey
coreutils: /usr/bin/sha1sum
xutils: /usr/X11R6/bin/showrgb
sysvinit: /sbin/shutdown
	
Junichi Uekawa

$Id: dancer-diary.el,v 1.85 2005/01/23 15:38:54 dancer Exp $