2021年11月28日 (日曜日)
17:24:35
#
Life
今月読んだ本の読書メモ。
- 「数学セミナー9月号」西浦氏の3ページの論説を読みたかったので。
予防接種だけではReが1を切らないのでマスクとかの施策を組み合わせて1を切るんじゃないかとか暗い未来予想だった。
シンプルな数式がよい。その数式にいれるデータが妥当化とかその簡易化がよいのかとかのご意見はあってしかるべきだが
この予想のもとに施策を決めるとなぜ予防接種してからでもマスクが必要とかになったのかはわかる。
しかしこれからどういう世界がひろがっていくのかは暗澹とした気持ちになる。
-
「演算子法一つの超函数論」吉田耕作。
丁寧な導出をしている。ヘビサイドのものを直接相手にしているのではなくてMikusinskiの演算子法をつかって話を展開している。
微分方程式の応用まで入っている。
-
「あんなにあんなに」ヨシタケシンスケ。
子供の絵本かと思ったら違った。二世代目で初めて伝わるなにか、こう来るか、という感じ。
-
「心をリセットする技術」下園壮太。
やめることに対しての怖さがあるのでそれをどう乗り越えるのか。「お家入院」というコンセプトを導入し、回復のために何もしない日というのを設定する。
すぐにやめれないものについてはいつやめるかの期限を決めるとか。
-
「自閉症は津軽弁を話さない」
続編の方を先に読んでしまった。タイトルがセンセーショナルだけど内容はまぁ妥当な気がする。
方言で発音のモーラが違って「がっ」「こう」と「が」「っ」「こ」「う」と違うとかはへぇって思った。
-
「低温調理機でお店レベルのとろけるRecipe」
素敵な本で短くて眺めるのに良い。ステップも少ないしまねしようかなという気持ちになる。
-
「Linuxデバイスドライバの開発」平田豊。
なぜかarm64のLinux Kernelデバイスドライバをx86_64システムからbuildrootのクロスコンパイル環境で実装して、
そしてそれにまつわる色々関連のデバッグとかはまりどころとか紹介してくれる。
実際にいじっててなんかいまいちよくわからなくて流していたところも解説してくれてて嬉しい。
へぇっと思ったのはERR_PTR()、ポインタはNullかどうかじゃなくてerrnoが入っているらしく、errno がPAGE_SIZE以下であることを利用してそのままエラーコードにしているとか。それは便利。
printkいろいろある、 %peはポインタのエラーをはいてくれる。
MMIOのリージョンをマップするにはメモリのキャッシュが問題になるのでioremap()するとか。
RTCのIRQを受け取ったらRTCの割り込みフラグをチェックしてクリアするとか。
spin_lock_irq, spin_lock, mutexの使い分け、とくに割り込みコンテクストではSleepできないのでspin_lockすることになる、ユーザコンテクストではmutexで良い、とか。
あとioctlのバイナリ形式は32bit互換モードを用意するためにはcompat_ioctlを実装せんといかんの面倒だなとおもった。
-
「7年目のツレがうつになりまして」細川貂々。
おちついていてあーなんかよかったねぇという。イグアナは死んでしまった。映画化された話とか。
-
「ソシュール超入門」ポール・ブーイサック。
そもそも昔僕が読んだソシュールの本は弟子によって編纂されすぎているので本人の理論を追いかけるにはふさわしくなかったというあたりの導入を読んでどうかもしれないと思って読んでみた。
授業の風景が目に浮かぶような感じで再構成している前半は読んでて楽しい。
後半は途中で興味が失せてしまった。
自筆の資料とかが結構最近まで発見されなかったんだのだなぁという感想。
-
「天才たちの日課」メイソン・カリー。
いろいろな人の習慣をそれぞれ2ページづつくらいでまとめている。
参考になりそうなものなんてあるのかという気もするけどまぁみんな人間の生活をしている。僕もお手伝いさんほしい。
いやしかし参考になるのは早朝に起きて規則正しく散歩してコーヒーをガブガブ飲んでタバコをモクモク吸ってもんもんと悶絶する。
昼以降は仕事していない人が多い気がする。
また夜型の作家もいるけど。
日本の作家は気づいた部分では村上春樹、ストイックな生活をしていると人付き合いが極端に悪くなると言っていて共感。今のコロナ生活続くんだったらそういう気がする。
後半はざっと流し読みした。
17:59:03
#
Life
ftpmasterという名前はかえたほうがよいのか。
Debianのパッケージアーカイブを管理する責任者グループの役職が現在ftpmasterという名前で呼ばれている。
スレッド。
masterが不適切だから変えようという提案。
あまり深く考えていなかったが、FTPという言葉のほうが意味がなくなっているのでそっちを変えるべきか。我々はrsync/ssh+httpsしかつかってない気がする。
ftpmasterのmasterは奴隷制度から来ているわけではなく「教師」とかの意味のもっと古い由来であるとも。