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email_statistics_2014

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email_statistics_2014 [2015-01-01 14:29]
tosihisa@netfort.gr.jp
email_statistics_2014 [2015-01-01 15:13] (現在)
tosihisa@netfort.gr.jp
行 3: 行 3:
 2014年の振り返りとして,私の個人宛メールに届いた電子メールの統計を取ってみる.何かの役に立つかもしれない. 2014年の振り返りとして,私の個人宛メールに届いた電子メールの統計を取ってみる.何かの役に立つかもしれない.
  
-  * Date: が 2014年の電子メールは 27266 通受信.+  * Date: が 2014年の電子メールは 27266 通受信.\\ 1日あたり約74通なので,実感との大きな乖離はない
   * 27266 通の電子メールは,7057 個の SMTP Serverより受信(IPアドレス数ベース)   * 27266 通の電子メールは,7057 個の SMTP Serverより受信(IPアドレス数ベース)
  
行 13: 行 13:
 |Pass|14529| |Pass|14529|
 |Softfail|6309| |Softfail|6309|
-|None|5236| 
 |Fail|942| |Fail|942|
 +|None|5236|
 |Neutral|164| |Neutral|164|
 |Permerror|84| |Permerror|84|
 |Temperror|2| |Temperror|2|
 +|合計|27266|
  
 円グラフを以下に示す. 円グラフを以下に示す.
行 27: 行 28:
       ['Pass', 14529],       ['Pass', 14529],
       ['Softfail', 6309],       ['Softfail', 6309],
-      ['None', 5236], 
       ['Fail', 942],       ['Fail', 942],
 +      ['None', 5236],
       ['Neutral', 164],       ['Neutral', 164],
       ['Permerror', 84],       ['Permerror', 84],
行 40: 行 41:
 ===== SPF の内訳(IPアドレス数ベース) ===== ===== SPF の内訳(IPアドレス数ベース) =====
  
-メール件数の場合,SPF: Pass のメールサーバから受信するメールが多ければ多いほど,当然割合が高くなる.+メール件数の場合,Received-SPF: Pass のメールサーバから受信するメールが多ければ多いほど,当然割合が高くなる.
  
-そこで,IPアドレス数をベースにする.つまり 一つの SMTP サーバから SPF: Pass のメールを1000通受信したとしても1件と数える.+そこで,IPアドレス数をベースにする.つまり 一つの SMTP サーバから Received-SPF: Pass のメールを1000通受信したとしても1件と数える.
  
 これで,私宛に届く電子メールのSPF状態がメールサーバ単位で分かる. これで,私宛に届く電子メールのSPF状態がメールサーバ単位で分かる.
行 49: 行 50:
 |Pass|2652| |Pass|2652|
 |Softfail|2513| |Softfail|2513|
-|None|1447| 
 |Fail|623| |Fail|623|
 +|None|1447|
 |Neutral|133| |Neutral|133|
 |Permerror|73| |Permerror|73|
 |Temperror|2| |Temperror|2|
 +|合計|7443|
 +
 +合計が SMTP Server の数(7057)と合わない.これは,同じ IP アドレスの電子メールサーバでも,SPF の判定が異なっている可能性があるためと考える.
 +
 +<c3>
 +{
 +  data: {
 +    columns: [
 +[Pass,2652],
 +[Softfail,2513],
 +[Fail,623],
 +[None,1447],
 +[Neutral,133],
 +[Permerror,73],
 +[Temperror,2],
 +    ],
 +    type : 'pie',
 +  }
 +}
 +</c3>
 +
 +===== 考察 =====
 +
 +  * Received-SPF: が,Pass か Softfail か Fail の場合,結果はともかく SPF 自身は設定している(設定しているから,判定できる).\\ IPアドレス数ベースの場合,Received-SPF: が,Pass か Softfail か Fail の割合の合計は 77.8% であり,SPF を設定していないメールサーバは少数と言える.
 +  * Received-SPF: が Pass か Fail かを判定することで,私宛に届いた電子メールの44%は SPAM かどうかを判定できる.\\ とは言え,最近は Received-SPF: Pass の SPAM も増えてきており,Received-SPF: Pass を単純に受け入れるのは難しい.とすると,実際に「確実に弾ける」SPAM は,Received-SPF: Fail の 8.4% と考えるべきか.
 +  * 残りの 56% は Softfail あるいは None またはエラーであり,SPF だけでの判定は難しい.
 +
 +===== 私見 =====
 +
 +  * 2014年時点と粗い単位ではあるが,Received-SPF: None のメールサーバは19%ある.これを多いと見るか,少ないと見るかは意見が異なると思うが,私は多いと思う.SPF の設定は,あまり難しい類のものでは無いが,2015年ではどの様に変わるだろうか.
 +
  
email_statistics_2014.1420090175.txt.gz · 最終更新: 2015-01-01 14:29 by tosihisa@netfort.gr.jp