2020年2月7日 (金曜日)
09:39:21
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Life
ここ一ヶ月くらいの読書メモ
- 南方録 -- 西山松之助校注 -- 一通り以前読んだ気がするんだけど読み直した。置き合わせについての話が多い。利休の死に方についての別のエピソードが入っている。
- 南方録 (覚書・滅後) -- 筒井紘一、とかいくつかを合わせて読んだ気がする。
- 茶の本 -- 岡倉天心の本を対訳で掲載、英語のほうを中心に読んでみた。日本文化の価値をアメリカに伝えるために英語で書いた本だと思われる。
茶はCameliaであり茶室には常にCameliaの花を飾る。茶の湯とはArt of life である。すきやとは好き家ともかけるが数奇家と非対称であることだ。モンゴルにより滅ぼされた宋の文化が日本で保存されたので抹茶を日本ではまだ飲んでいる。鉄釜は待つの声で鳴く。利休のConvulvus(朝顔)のエピソード。利休最後の茶会で最後に茶碗を割る。辞世の句が大胆に創作されている。Buddhist theory of evanescence。茶道のことを teaism, way of tea, cult of teaとさん種類に区別して解説している。
- 岡倉天心「茶の本」をよむ -- 田中 仙堂 -- 最後の章から逆順で解説する本。
- マボロシの茶道具図鑑 -- 現存しなくて書物で伝えられている茶道具について想像上の絵がたくさん乗っている。一応ちゃんと考察しているのでさっぱりわからないまま山上宗二記をよむよりは良い気がする。
まとめてあると利休は唐物はほとんど持たなかったんだなぁとかいうことに気づく。
- 茶道史ゆかりの地を歩く -- 森恭彦 -- 出典も明記してくれるのでなんか安心して読める。
宗旦の長男宗拙についての記述が珍しく出てくる。現代につながる京都の千家ではなくて堺の千家を継いだ道安についても出てくる。
京都や堺あたりに観光に行く前にはこれ読んでおけばよかったと思った。