2005年3月28日 (月曜日)

07:10:06 # Debian 「このパッケージのソースコードがみたいんだけど」 「apt-get sourceでソースコードをゲットしてみろ」. そんな会話Debianユーザでないと成立しない. apt-get sourceってなんだろう.

Debianで利用するアプリケーションはdebパッケージ形式で配付されている. Debianのmainディストリビューションに入っているアプリケーションはすべてDFSGに合致しているので, ソースコードとともに配付されている. ただ,通常はソースコードはシステムには入っていなく,別途ダウンロードすることになる. Debianのアプリケーションインストールツールであるaptを利用するのであれば, ソースコードのダウンロードのためにapt-get sourceと呼び出せば良い. そうすると,ソースコードをダウンロードしてから展開までしてくれる.

Debianのソースコードのパッケージは基本の構成として ファイル名が.dscで終る制御ファイルと orig.tar.gzで終る上流パッケージそのままのファイルと diff.gz終るDebian独自のパッチファイルがある.

その三つのファイルがあれば dpkg-source -xコマンドに.dscファイルを指定して実行すれば, ソースを展開してパッチの適用までしてくれる. apt-get sourceはその一連の処理を代行してくれる.

しかし,最近はそれだけではソースコードが見れないような複雑な構成になっているパッケージが 多くなってきている. apt-get sourceで展開したらソースコードが利用できる状態になっているのが本来は望ましい. ソースコードはビルドさえできたらいいってものじゃないでしょ?

Junichi Uekawa

$Id: dancer-diary.el,v 1.86 2005/03/13 10:09:29 dancer Exp $