2023年3月5日 (日曜日)
17:15:28
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Life
今月読んだ本の読書メモ。2月分を書くのを忘れていたら3月になってしまった。
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「藤原定家「明月記」の世界」村井康彦。
家族の話と昇進の話が中心に。徘徊の話よりもっとドロドロとした話が中心であった。
死産のはなしであるとか、若く死ぬ話とか、若い天皇と後見人の話であるとか。
内容がよくわかったかどうかわからないけど翻刻本を読む気力が少し湧いた。
明月記、年数も長く、登場人物も多いので大変だな。日記なので特に脈絡もないし。
あと肝心な政変がおきているあたりは欠落しているらしくおそらく誰かが取り出してしまっているのか。
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「はじめての茶の湯」千宗左。
表千家の入門書。なんか違うのかなとおもって読んだ。茶巾の拭き方が違う。
ふくさのちり打ちという動作があってポンという音を基本的な点前から鳴らすらしい。
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「OPTION B: 逆境、レジリエンス、そして喜び」シェリルサンドバーグ。そういえば前の本良かったなぁと思ってふと読んでみたらそこから起きたことが過酷すぎて辛くなってしまう。
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「長闇堂記・茶道四祖伝書 現代語でさらりと読む茶の古典」神津朝夫。
エピソード集。長闇堂記は奈良春日大社の神人久保権太輔、長闇堂の部分は本人は気に入っていないのかもの下りはそうかもしれない、本人は自分をそう呼称していない。
田中与四郎が千宗易になり、千利休にかわっていく表記、なれないと難しい。
茶道四祖伝書のほうは松尾久政、抄訳なのでかなり省略されている感じがする。
利休の娘のエピソードどれくらい関係あるのだろうか。
細川三斎が目を患っていて茶器をよく見えていない下り、すごく大変そうだなとおもった。
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「『山上宗二記』と茶人宗二」神津朝夫。
山上宗二記全訳して順番をアレンジしているような。山上宗二のもともとが人宛に毎回少しづつアレンジしているのでどれが決定版というのがなく、
現在知られている最後の本をベースにしているようだ。
なぜ二種類あるのかも解説してある。すでに十分教えている人には覚書程度の内容でよくこれから教える可能性のある人には「なお口伝あり」などと思わせぶりな内容になるというのはまぁ納得感がある。
おそらく息子道七には原本が渡っているのではないかと思われるがどうか。
本人は高野山とか小田原とかに移動しながら書いていたはず。
茶道具についての解説が多いがその他の心得についてもいくつか書いてある。
解釈してみると面白い。
書いてあることがなんだかよくわからないので美術館にいく気力が湧いてくる。
唐由来の名物を当世不要とかしているのがおもしろい。時代が変わったんだろうな。
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「そのとき日本人は何人養える?」
鎖国したら3000万人くらいしか養えないというのが結論だけどおもしろい。
石油の輸入により肥料は成り立っているのでそれがないと厳しい。
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「不白筆記」川上 不白。
表千家七代目如心斎のころの人、江戸に下り江戸千家。
修行メモが翻刻されて出版されている。
お点前の細かい流れとかが書いてある。最初の数ページ眺めた。読みにくいかと思ったら意外と読める気がするのでちょっと眺めてみようかな。
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「明月記」国書刊行会。
藤原定家。
やたら古めかして、1911年のものを復刻したのかな。
調べたら国会図書館のウェブにあった。
なんか解説本を読んだあとだと読める気がしてくる。
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明治文學全集 46。
新島襄の文章とかがよみたくて。