2007年12月16日 (日曜日)
09:28:03
#
Life
東京エリアDebian勉強会報告。
12月の第35回東京エリアDebian勉強会を実施しました。
今回の参加者は
山本 浩之さん、石原怜美さん、あけどさん、吉田@板橋さん、でんさん、前田耕平さん、小林さん、小室文さん、本庄さん、
キタハラさん、
上川の11人でした。
-
まず、クイズを今回も実施しました。
今回も、debian-devel-announce の内容から出題しました。
ニュースWikiが開始したのでそこからの出題が中心になりました。
2問くらいで全滅するという正答率の低さですが、その度に勝ち残った参加者に景品をさしあげました。
-
最近の話題として出たのが、qmail や djbdnsがオープンになっ
たのが出ました。これはインパクトでかいです。qmail を仕方な
く使っている人たちや djbdnsが軽いから愛用しているという人
たちは修正が出ない現状に課題を感じていた部分が多かったと思
いますが、それが解消されることに期待です。Debian 関連の最
近の話題で一番大きなものとしては、Debian Maintainers 制度
の発足でしょうか。Debian Projectのメンバーの要件を再定義し
てしまい、大幅に活性化されることにつながるのではないかと睨
んでいます。
-
今回はいきなりDebian勉強会の資料の作り方について語りました。
LaTeX と whizzytex と emacs と yatex と git の使い方につい
て簡単に説明しました。これでみんな資料がかけるようになった
と思います。LaTeX についてはLaTeXの用意されている内容を使
うことができるとよいのだが、綺麗に整形しようとすると複雑に
なりがちなのでスタイルファイルでうまく定義できるようにする
のがポイントだね、という議論をしました。LaTeXは大半の人が
使えるので、Debian勉強会の資料もDebian勉強会用に定義したコ
マンドを一部説明さえすればみんな作成できるようだということ
がわかりました。git と latex を利用しているワークフローに
ついては、共同作業の際にマージするのや差分を確認するのに便
利なので、普段Wordで困っている人などにおすすめです。ハード
ルは上がりますが、Word でせっかくフォームを利用して自動化
しているのに直接編集されて困ったという経験がある方、latex
で頑張った方がよい結果がでるかもしれません。
-
忘年会らしく、2007年をふりかえってみました。まずDebian JP
の位置づけ、および東京エリアDebian勉強会の存在を整理しまし
た。ユーザはDebian JP の「会員」ではないという点については
違和感があったようですが、debian-users などに参加するのと
は別に選挙などの運営に関わるのが「会員」であるという点で説
明しました。Debian JP の各種の会議の頻度や、伝達の流れにつ
いても説明し、ディスカッションし、大筋こんなものだろう、と
いうことが分かりました。「図は何で書いているのか」という質
問がありましたが、 GraphViz の dot です。日本語を正しく出
すのにはコツがあります。
-
Debian JP の背景を見たところで、Debian JP の目的について議論しました。
最初に白紙だったところに、全員で議論して記入しました。
どうやら目的はこんなもんだったようです。
- Debian Developer (開発者)の育成。
- 日本語での開発に関する情報を整理してまとめてアップデートする。
- 場所の提供。
- 普段ばらばらな人々が face-to-face で出会える。
- Debian のためになることを語る。
- Debianについて語る場所を提供する。
-
Debian 勉強会の参加者の推移と実施内容について確認しました。
みたところ、平均の参加人数は16人程度から18人程度になっ
ているだけなので大きく人が増えているわけではないことがわか
りました。また、実施内容を見ると、2005年はdebhelper 連載、
2006年についてはpolicy 連載があったのでテーマ感があったので
すが、2007年の開催内容は開発者になるための情報という観点か
らは一貫性がなく情報量も少なかったのではないかという傾向が
見えました。
-
Debian 勉強会に影響のありそうな過去のイベントと将来のイベン
トを出してみようということで、トレンドをみんなで議論して出
し合いました。携帯世代の台頭、高速移動体通信の普及というこ
とでPCベースのDebianの普及には逆風が吹いており、64bitコン
ピューティング環境の普及の観点では今後数年間に大きく普及す
るだろう、というようなトレンドが出てきました。
-
SWOT分析を行いました。できたこと・できなかったこと・チャン
スとなるもの・脅威となるものを出し合い、それらに対しての施
策を考えてみました。各種オープンソース化の動きと仮想化のト
レンドが直近では大きいためそれを受けた施策などが必要だろう、
Debianの人材が流出していくのではないか、人を育てる必要があ
る、というようなものが出てきました。
-
その後、2005年、2006年の最初のように勉強会にテーマ感をもた
せてみよう、ということで、パッケージの作成ができるための施
策をまずうつ必要がある、という認識の元、各種のパッケージを
作成する流れを順番にやっていって一年間やってみよう、という
計画をたてました。
-
今回は宴会は
時の居酒屋 刻 荻窪店
にて開催しました。
(+
;;資料コピー12人分
-4334
;;会場代
-1500
;;勉強会費 x 10
+5000
;;交通費
-320
)
-1154 の赤字
Junichi Uekawa
$Id: dancer-diary.el,v 1.92 2007/08/30 21:46:09 dancer Exp $