2007年4月22日 (日曜日)
20:15:35
#
Life
東京エリアDebian勉強会参加報告。
4月の第27回東京エリアDebian勉強会を実施しました。
今回の参加者は
やまねさん、青木さん、小室さん、溝口さん、あけどさん、
小林さん、David Smithさん、
脇さん、でんさん、鈴木邦男さん、
北原さん、noriaki sato さん、
橋本さん、本庄さん、中原健吾さん、森田尚さん、
Charles Plessy さん、えとーさん、上川の19人でした。
- 最近のイベントの紹介として、最初に前回の報告を行いました。
仮想化友の会との共催です。また、最近のイベントとして etch
のリリースがあり、etchのリリース宴会の開催の報告を行いまし
た。
-
次に事前課題の紹介を行いました。
各種SCMをすでに活用している人が多いのがわかりました。
subversion や cvs や VSS が主流で、
分散SCMはあまり利用されていないようでした。
そもそも分散バージョン管理のツールを企業内の協同作業者に浸透させるのに悩んでいる
ひとや、部署がVSSしかつかわせてくれないとか、VSSすらつかわせてくれないので tar で管理している
などの悩みがでてきました。
また、タスクトラッキングとして、trac の話題が出てきました。
バージョンの管理するだけでなくそういうシステムを活用して総合的に運用
することの悩みなどをみなさま感じているようです。
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DWNクイズを今回も実施しました。
全員に起立してもらい、グー・チョキ・パーで選択してもらいました。
1問目から多くの方が間違ってしまい、熾烈なたたかいになりました。
5問全問正解したのは、David Smith さんただ一人でした。
おめでとうございます。
あけどさんから mozilla.party グッズが贈呈されました。
あけどさん、ありがとうございます。
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「時間がなくて準備が全くできていないのですが」、とのセリフとともに
小林さんがquilt の紹介をはじめました。
1月に実施する予定だったものが諸事情で4月まで延期になっていたものです。
内容は、コマンドラインで quilt の各種命令を実際に入力して
デモをするというものでした。説明しきれなかった部分はホワイ
トボードに図を書いて説明しました。
dpatch との差分として、quilt には「現在のパッチ」(top)という概念が
あります。quilt push / pop で編集するパッチを選べます。ま
た、dpatch は debian/patches/00listを利用者が編集
することが前提ですが、新規のパッチを追加するquilt new は
debian/patches/series ファイルを変更してくれると
いうこともわかりました。dpatch と違い、編集対象のファイル
は quilt add で明示的に宣言してから編集する必要がある、も
しくはquilt edit コマンドでエディターを起動して編集する必
要があることもわかりました。dpatch-edit-patch ではシェルが
起動してそれを終了したらパッチに反映されるのですが、quilt
では、quilt refreshでパッチに反映するそうです。また quilt
header でパッチのヘッダ情報を編集する、というような詳細な
デモが約1時間みっちり続きました。
個人的には、パッチのコンフリクトが起きる場合のワークフロー
が気になっていたのですが、quilt push -a でフェー
ルしたパッチをquilt push -f で強制的にプッシュし、
rejects を確認して、編集し、quilt refresh するこ
とでパッチに反映されるということをデモして説明してくれまし
た。
プレゼンテーションの手法について、会場から2つコメントをい
ただきました。全体の流れがわからないので、アジェンダみたい
なのがあるとよかったですね。またこのツールが何をするものか、
そもそもどういう課題があって、それをどう解決してくれるもの
なのか、ということを説明するとわかりやすかったかもしれない
ですね、というものです。今後もツールの紹介をする際にそれを
念頭においているとよいかもしれません。
-
「darcs がパッチをマージしようとする際に無限ループ状態にお
ちいってしまって資料が完成しませんでした」、という言い訳を
最初にしてから、デモをしたのは最近 darcs に我慢ならなくな
り Mercurial に移行してしまった David Smith さんです。
darcs の紹介です。emacs でバッファを二つ開いて、上半分にア
ジェンダの書いてあるテキストファイルを表示し、下半分を
shell-mode で動かしていました。なかなかストイックな感じで
すが、ありかもしれません。
プレゼンテーション手法もさることながら、発表の題材である
darcs がストイックな思想をもったツールだということがひしひ
しと伝わってきました。どうも目を疑ったのですが、説明どおり
にパッチ管理システムで、リビジョン管理システムではないよう
なのです。darcs も init や add コマンドがあり、whatsnew コ
マンドで確認する、などというフローになりますが、コミットの
管理のしかたの発想がcvs / svn / git などの他のツールよりも
むしろ quilt / dpatch などのツールのほうに近いことがわかり
ました。
darcs record でパッチを記録することができるのですが、darcs
unrecord で任意のパッチをはずすことができます。依存されて
いないパッチをはずすことができるのです。つまり、darcs で管
理されている最新版は、最新版のツリーとしてではなく、darcs
の管理している独立したパッチを全部適用した状態、として存在
しているのです。
おかげさまでマージ処理のためのパッチ代数を処理するために
CPU時間が使われ過ぎるという弊害があるそうです。
darcs はパッチの送信や受信のためのプロトコルやコマンドが組み込まれた
quilt のような印象を受けました。
-
最後のネタとして上川が git-buildpackage の紹介を行いました。
git の簡単な使い方紹介と、git-buildpackage の考え方の紹介するにとどめ、
具体的な操作方法についてはあまり説明していません。
git について出た質問として、どれくらいのディスク容量を使っているのか、という
ものがありました。
仕組みとしては、ファイルをそのまま圧縮して保存しつづける仕組みなのですが、
pack 方式というものがあり、効率よく保存するようになっています(git-repack / git-gc コマンドなどで実施)。
既存の事例を調査すると、Debian勉強会やLinux Kernelなどのツリーでは、
ワーキングツリーとレポジトリが同じくらいの大きさであることがわかりました。
両方とも2年くらい運用しているツリーなので、そこまで大きくないですね、という
結論になりました。
-
今回は宴会は「遊喜酒場 〜想作串〜」にて開催しました。
おいしかったです。
ただ、18人で二階を満員占拠したのですが、
料理の単品の量がすくなかったのと出てくるペースが遅かったのは問題でした。
この店にこの人数で入るのは無理があったかもしれません。
trac の話題で盛り上がりました。
trac-ja-resource がうまく動かないということと、etch の
tracにアップグレードする際には、 sqlite から sqlite3 にデー
タベースを移行する必要があったりいろいろと手動操作が必要な
のだそうです。今回は SCM の話題だったので、 trac ユーザが
多くいたようですね。
-
次回のネタとして、エッチにアップグレードして苦労した話を交
換できればよいですね、というところで今月は終了です。
(+
;;資料コピー18人分
-5567
;;コピーをとりにいく交通費
-420
;;会場代
-1500
;;勉強会費 x 17
+8500
;;景品代金
0
)
1013 の黒字
22:05:40
#
Life
Xでのxinerama をつかってノートパソコンで外部出力を切替る方法について。
IRCでの話題があったのでメモ。
You can now just 'xrandr --output VGA --off' and remove 。
本当?
現在の自分のMacBookの設定では、常に :0.1がある状態になっています。
そうすると左にマウスポインタがいってしまうと左の画面にとんでしまい、
そこが外部出力になっているので、
プロジェクタがつながっていないとどうなっているのかよくわからないという問題があります。
でも、あまり困っていないかも。