2006年10月9日 (月曜日)

10:56:58 # Life 一月くらい触ってみてrubyについて思うこと。 さて、一月くらいじっくりとrubyのコードに取り組んでいるので、 いろいろと好きなところ、嫌いなところ、というのが出てきている。 まず、好きな点、例外処理がきれいにかけること、 ブロックの書き方がきれいにかけること(書式として、lispの書式よりこちらの書式が好きだ)、 irb がそれなりにきっちりと動いてくれること。 嫌いな点については、 ri で見て、 undocumented になっているものが多すぎること、 文書が複数ありかつドキュメントが書かれていないものが多いこと、 あるメソッドについて、その戻り値は何か、どの例外を投げるのか、という基本的な情報がソースを見ないと載っていないこと。 net/http, http-access2, soap4r の HTTP 関連(認証が必要なプロキシや、http redirect の扱い)の完成度がいまいち、という点か。 まぁ、使えなくはないけど、理想郷ではない、これから発展してゆくおもしろい言語だろう、とは思う。

ブロックの書き方については、この書式は素敵だと思う。

method.something { |var1,var2| 
  XXXX
}

method 側で:
	  yield val1, val2

	

あと、 exceptionの扱いに付いてもなかなかよい感じ。

begin
  XXX
rescue =>exception
  XXX
  retry if XXXX
end
	

ただ、書式に関しては非常に柔軟なのだが、今後も互換性を維持しつつこの書式を維持できるのか、という点が心配になってしまう。 まとまった量のコードを書く際には、書式が今後もかわらないことは重要な要素のひとつ。 あと、ruby のソースはK&RのCの書式なのだが、いつまでそれを解析できるコンパイラが存在しつづけてくれるだろうか?という点がリスクか?

個人的な課題としては、ruby のパフォーマンスチューニングの経験が蓄積できていない点が一番おおきくのしかかってきている。

Junichi Uekawa

$Id: dancer-diary.el,v 1.91 2006/06/15 15:14:10 dancer Exp $