raspberrypi:log20140208_ntp_stratum_1
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raspberrypi:log20140208_ntp_stratum_1 [2015-03-28 15:22] – [●ラズパイと GPS モジュールを接続] tosihisa@netfort.gr.jp | raspberrypi:log20140208_ntp_stratum_1 [2018-02-05 12:00] – tosihisa@netfort.gr.jp | ||
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+ | ~~socialite~~ | ||
====== Raspberry Pi で NTP Stratum-1 Server を作る. ====== | ====== Raspberry Pi で NTP Stratum-1 Server を作る. ====== | ||
{{ : | {{ : | ||
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+ | [[raspberrypi/ | ||
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+ | このノートは,元々 Postach.io で公開していましたが,2015年3月29日に,記事を移転しました. | ||
===== ●変更履歴 ===== | ===== ●変更履歴 ===== | ||
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Raspberry Pi の拡張ピンに直結できるGPSモジュール基板が販売されています. | Raspberry Pi の拡張ピンに直結できるGPSモジュール基板が販売されています. | ||
- | Raspberry Pi GPS Addon Board | + | Raspberry Pi GPS Addon Board\\ http:// |
- | http:// | + | |
日本からも購入できて,購入してから約10日後に届きました. | 日本からも購入できて,購入してから約10日後に届きました. | ||
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次に、ラズパイとGPSモジュールは,ラズパイの UART で直結しますので,Raspbian の inittab と cmdline.txt を編集して,カーネルのコンソールやシリアル経由でのログインを無効にします. | 次に、ラズパイとGPSモジュールは,ラズパイの UART で直結しますので,Raspbian の inittab と cmdline.txt を編集して,カーネルのコンソールやシリアル経由でのログインを無効にします. | ||
- | - vi 等のテキストエディタで, / | + | - vi 等のテキストエディタで, |
- | - / | + | - '' |
この時点で,一度ラズパイを再起動します. | この時点で,一度ラズパイを再起動します. | ||
行 100: | 行 104: | ||
GPSモジュール購入サイトからは,GPS モジュールの詳細な資料が無さそうですので,ロジックアナライザを使って,どの様に信号が来ているのかを調べてみます. | GPSモジュール購入サイトからは,GPS モジュールの詳細な資料が無さそうですので,ロジックアナライザを使って,どの様に信号が来ているのかを調べてみます. | ||
+ | |||
+ | {{ : | ||
+ | {{ : | ||
* GPSモジュールは,ボーレートは9600bps | * GPSモジュールは,ボーレートは9600bps | ||
行 127: | 行 134: | ||
http:// | http:// | ||
- | このページに記載がありますが,「Enable modules Device Drivers/PPS support/PPS support and PPS client using GPIO」を忘れないで下さい. | + | __**このページに記載がありますが,「Enable modules Device Drivers/PPS support/PPS support and PPS client using GPIO」を忘れないで下さい.**__ |
(2014-04-29)ラズパイの Linux カーネルの Config は,CONFIG_NO_HZ が有効になっています. | (2014-04-29)ラズパイの Linux カーネルの Config は,CONFIG_NO_HZ が有効になっています. | ||
- | この場合,精度をナノ秒精度で合わせられないようです.**必ず CONFIG_NO_HZ は is not set にしましょう.** | + | この場合,精度をナノ秒精度で合わせられないようです.__**必ず CONFIG_NO_HZ は is not set にしましょう.**__ |
以下のURLのページが参考になります. | 以下のURLのページが参考になります. | ||
行 140: | 行 147: | ||
Linux Kernel Config の要所は以下の通りです. | Linux Kernel Config の要所は以下の通りです. | ||
- | - CONFIG_NO_HZ を無効にする.(# | + | - '' |
- | - CONFIG_PPS を有効にする.\\ 私の環境では,CONFIG_PPS=m にしています. | + | - '' |
- | - CONFIG_NTP_PPS を有効にする. | + | - '' |
- | - CONFIG_PPS_CLIENT_GPIO を有効にする.\\ 私の環境では,CONFIG_PPS_CLIENT_GPIO=m にしています. | + | - '' |
カーネルのビルドとインストールができたら,/ | カーネルのビルドとインストールができたら,/ | ||
行 254: | 行 261: | ||
以下に,ntpd の1日のGPSモジュールとの同期状態グラフを貼ります. | 以下に,ntpd の1日のGPSモジュールとの同期状態グラフを貼ります. | ||
1日の内,初めの内は10マイクロ以上の変動が見られるのですが,その内収束して数マイクロ秒の差でGPSモジュールと同期しているのが確認できます. | 1日の内,初めの内は10マイクロ以上の変動が見られるのですが,その内収束して数マイクロ秒の差でGPSモジュールと同期しているのが確認できます. | ||
+ | |||
+ | {{ : | ||
1日のうちの初めの10マイクロ以上の変動は謎で,これは調査中ですが,これでラズパイが NTP Stratum 1 として動いていることが確認できます. | 1日のうちの初めの10マイクロ以上の変動は謎で,これは調査中ですが,これでラズパイが NTP Stratum 1 として動いていることが確認できます. | ||
行 260: | 行 269: | ||
CONFIG_NO_HZ を無効にしたカーネルと,「●(2014-04-29)その他の設定」を実施した後のGPS同期状態グラフを以下に示します. | CONFIG_NO_HZ を無効にしたカーネルと,「●(2014-04-29)その他の設定」を実施した後のGPS同期状態グラフを以下に示します. | ||
+ | |||
+ | {{ : | ||
初めの±2マイクロ秒以上の offset は Linux カーネル変更と設定前です. | 初めの±2マイクロ秒以上の offset は Linux カーネル変更と設定前です. | ||
行 267: | 行 278: | ||
上記のグラフではレンジが荒いので,±3マイクロ秒範囲でグラフにしたものを貼ります.時々1マイクロ秒を超えるオフセットがありますが,ナノ秒レベルで同期できています. | 上記のグラフではレンジが荒いので,±3マイクロ秒範囲でグラフにしたものを貼ります.時々1マイクロ秒を超えるオフセットがありますが,ナノ秒レベルで同期できています. | ||
+ | {{ : | ||
====== ●NTPリフレクションアタックへの対応(2014-04-29) ====== | ====== ●NTPリフレクションアタックへの対応(2014-04-29) ====== | ||
行 338: | 行 350: | ||
* Secure NTP Template\\ http:// | * Secure NTP Template\\ http:// | ||
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+ | ~~DISCUSSION: | ||
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raspberrypi/log20140208_ntp_stratum_1.txt · 最終更新: 2018-02-12 14:00 by tosihisa@netfort.gr.jp