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debian:20170816_debian9_gpdpocket

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debian:20170816_debian9_gpdpocket [2017-08-16 22:10]
tosihisa@netfort.gr.jp
debian:20170816_debian9_gpdpocket [2019-01-20 17:51] (現在)
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 +~~socialite~~
 ====== GPD Pocket に Debian 9 をインストールした時のメモ ====== ====== GPD Pocket に Debian 9 をインストールした時のメモ ======
  
行 8: 行 9:
 GPD Pocket での Linux ディストリビューションは,ネットを調べると Arch Linux や Ubuntu での事例が多いのですが,私は普段は Debian を使うことが多く, Debian 9 をインストールしてみることにしました. GPD Pocket での Linux ディストリビューションは,ネットを調べると Arch Linux や Ubuntu での事例が多いのですが,私は普段は Debian を使うことが多く, Debian 9 をインストールしてみることにしました.
  
-免責:ここでは忘れないためのメモ的に書いているので,抜けや間違いなどあるかも知れません m(_ _)m. インストールの保証が出来る(起動保証ができる)ものではないのでご了解おねがいします.+免責:ここでは忘れないためのメモ的に書いているので,抜けや間違いなどあるかも知れません m(_ _)m. インストールの保証が出来る(起動保証ができる)ものではないのでご了解おねがいします.抜けや間違いに気づいたら,可能な時間で都度修正します. 
 + 
 +もし,このメモでお気づきの点があれば, https://twitter.com/tosihisa にメンションなど頂けたらと思います.
  
 ===== 準備物 ===== ===== 準備物 =====
行 44: 行 47:
 私が git clone した時のカーネルバージョンは,4.13.0-rc3 でした. 私が git clone した時のカーネルバージョンは,4.13.0-rc3 でした.
  
-上記の方法だと,git を丸ごと clone するので, %% git clone --depth 1 https://github.com/jwrdegoede/linux-sunxi.git %% と最新のみを得るようにするのでも良いかもしれません.+上記の方法だと,git を丸ごと clone するので,  
 + 
 +<code> 
 +git clone --depth 1 https://github.com/jwrdegoede/linux-sunxi.git 
 +</code> 
 + 
 +と最新のみを得るようにするのでも良いかもしれません.
  
 このカスタムカーネルの注意点は, **この git リポジトリにに入っている .config をそのまま使う**事です. このカスタムカーネルの注意点は, **この git リポジトリにに入っている .config をそのまま使う**事です.
行 113: 行 122:
   * 表示が90度左向き(操作は可能なのでGUIログインも可能)   * 表示が90度左向き(操作は可能なのでGUIログインも可能)
   * Wifiが使えない.   * Wifiが使えない.
 +  * ファンが回りっぱなし
  
 まず, j5create JUH470 で有線LANを使ったまま GPD Pocket へリモートログインします(GPO Pocketで作業できなくはないのですが見難くて...) まず, j5create JUH470 で有線LANを使ったまま GPD Pocket へリモートログインします(GPO Pocketで作業できなくはないのですが見難くて...)
-===== sources.list =====+==== sources.list の修正(non-freeの追加) ====
  
 残念ながら,GPD Pocket はいくつか non-free のパッケージが必要のようですので,sources.list を修正し,%%non-free%%を追加します. 残念ながら,GPD Pocket はいくつか non-free のパッケージが必要のようですので,sources.list を修正し,%%non-free%%を追加します.
  
-<file /etc/apt/sources.list>+<file text /etc/apt/sources.list>
 ... ...
 deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch main non-free deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch main non-free
行 132: 行 142:
 </file> </file>
  
 +追加したら,%%apt-get update%%します.
 +
 +==== カスタムカーネルのインストール ====
 +
 +母艦PCで作成した4つの deb ファイルを scp コマンドで GPD Pocket に転送し,
 +
 +<code>
 +# dpkg -i *.deb
 +</code>
 +
 +で全部インストールします.特にエラーなどは発生しないはずです.
 +
 +==== いくつかのパッケージをインストール ====
 +
 +下記を追加でインストールします.
 +
 +<code>
 +# apt-get install firmware-brcm80211
 +# apt-get install firmware-intel-sound
 +</code>
 +
 +上記は non-free ですので, %%/etc/apt/sources.list%% に non-free を追加していないとパッケージが見つからないはずです.
 +
 +==== brcmfmac4356-pcie.txtの保管 ====
 +
 +https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/GPD_Win を参考に, brcmfmac4356-pcie.txt を /lib/firmware/brcm へコピーします.
 +
 +==== grub の設定 ====
 +
 +下記のようにします.
 +
 +<file text /etc/default/grub>
 +...
 +GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="video=efifb fbcon=rotate:1 dmi_product_name=GPD-WINI55"
 +...
 +</file>
 +
 +%%video=efifb%%は,本当に必要か未確認です(多分に不要な気がします...).修正できたら,
 +
 +<code>
 +# update-grub
 +</code>
 +
 +で grub を更新し, GPD Pocket を再起動します.
 +
 +===== 再起動後の GPD Pocket の挙動 =====
 +
 +以下のようになっているはずです.
 +
 +  * grub ブートローダは90度左向きのまま(このまま起動します)
 +  * Linux カーネル出力の表示向きはOK(fbcon=rotate:1)
 +  * X が起動し,lightdm は90度左向き
 +
 +ここで,そのままログインし,(少し操作しにくいですが)ターミナルエミュレータを起動して,
 +
 +<code>
 +$ xrandr -o right
 +</code>
 +
 +を実行すると,表示が90度周り,期待した表示になるはずです.
 +(なお,私は今のところ,GPD Pocketを起動する度に毎回 xrandr -o right を入れています)
 +
 +  * Wifi は利用できるようになっているはずです.
 +  * バッテリーモニタも利用できているはずです.
 +  * 輝度調整もできているはずです.
 +
 +==== ファンの制御 ====
 +
 +[[https://github.com/efluffy/gpdfand|Fan control daemon for GPD Pocket]]をインストールすると,GPD Pocket の温度に応じてファン制御が行われるようになります.
 +
 +入れてみると,確かにファン制御が行われるようになります.なお,Windows と比べると,ファンの回転が細やか(表現を変えるとよく変わる)様です.
 +
 +==== LCD表示の回転とタッチパネル ====
 +
 +2017年8月20日追記
 +
 +xrandr を使うと画面を回転できますが,同時にタッチパネルも追従できればと思います.
 +
 +調べると,xinput で入力を出力にマップ出来そうですので,下記のシェルスクリプトを作成しました.
 +
 +<code>
 +# apt-get install xinput
 +</code>
 +
 +<code bash right.sh>
 +#/bin/sh
 +
 +xrandr -o right
 +
 +TSID=`xinput list --id-only 'pointer:Goodix Capacitive TouchScreen'`
 +xinput map-to-output $TSID DSI-1
 +
 +</code>
 +
 +このシェルスクリプトを実行させると,xrandr で回転後,xinput でタッチスクリーンの入力を出力DSI-1(LCD)にマップさせます.
 +
 +これでLCD画面が回転し,タッチスクリーンもそれに追従するようです.
 +
 +私は,"xterm -e このスクリプト" を実行するランチャを xfce のパネルに追加しました.起動後にこのランチャを実行すれば,画面が回転してタッチパネルも合います.
 +
 +==== LightDM の表示文字を大きくする ====
 +
 +2017年8月22日追記
 +
 +GUIログインには LightDM を使うようにしていますが,GPS Pocket で表示すると文字が小さく,老眼(!!)の私には厳しいので,文字を大きくします.
 +
 +LightDM の文字を大きくするには,/etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.conf の xft-dpi に値を設定します.
 +
 +私は以下のように設定しました.
 +
 +<file text /etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.conf>
 +...
 +[greeter]
 +...
 +#xft-antialias=
 +xft-dpi=276
 +#xft-hintstyle=
 +</file>
 +
 +===== これ以外は? =====
 +
 +これ以外はまだ特に何もしていません(忘れ物があるかも)...何かあれば,また更新します.
  
debian/20170816_debian9_gpdpocket.1502889046.txt.gz · 最終更新: 2017-08-16 22:10 by tosihisa@netfort.gr.jp