2005年1月24日 (月曜日)

00:13:28 # Debian 「全部のArchitectureでビルドできていないからリリースはできませんよ」. そんなふうに叱られても,こまっちゃう. DebianでいうArchitectureってなんだろう.

Debian GNU/Linuxはいろいろな種類のCPUで動作する. そのCPUのことをArchitectureという. CPU以外の部分についてはsub-architectureという分類をする方針になっていて, CPUが実行できるコードが同じものについては一つのArchitectureとして扱う. たとえば,m68kというArchitectureには,MacとAMIGAが含まれる. この二つのコンピュータの構成は大きく違うが,同じm68k CPUを利用しているために 同じArchitectureに分類される. DebianのバイナリはArchitecture毎に分類されていて, 各アーキテクチャ用に.debファイルが提供される. 現在Debianには,10種類程度のアーキテクチャがあり,その一覧はportsのページに載っている. 開発者が自分の利用している Architecture でコンパイルしたバイナリとソースをアップロードすると builddが残りの Architecture のためにビルドしてくれる. testingの要件として, 以前ビルドできていたArchitectureに関しては, ビルドできなくなった場合には,そのパッケージはうけいれないというものがあり, そのため,開発者は全 Architecture でコンパイルが通るように力をそそぐことになる. 結果としてほとんどのパッケージが常に全 Architecture でビルドできているという状況が生まれる.

今後もさらに怪しいアーキテクチャが生まれて行くだろう.特に,FreeBSDカーネルや GNU/Hurdへの移植版アーキテクチャなどがリリースされた暁には メンテナへの負荷もさらに高まるだろう. ここまでくると,問題の優先度合の調整や,さらなる問題のトラッキングの自動化などが求められる.

00:48:33 # Life cvsのタグの使い方をわすれていたので,CVS/Entriesを編集してしのぐ.困った.

08:26:54 # Life aptitudeについてえとーさんの語りによるとaptitudeは apt-get に加えて,依存関係を満たすために自動でインストールしたパッケージ というものを必要無くなった際には削除してくれる機能もあるという. つまり,deborphanやdebfosterで補完していた機能を自分で正確に実装してくれるらしい. aptitudeというとGUIにばかり目がいくが,そういうところもあるらしい. 実はとても便利かも知れない.

21:27:48 # Life 思い付きで始めのに気が付いたら一月以上続いている Debian用語集シリーズですが,そろそろネタがきれてきました. 「これを忘れていないか?」「この言葉わからないぜ」という御指摘などありましたら,よろしくお願いします.

Junichi Uekawa

$Id: dancer-diary.el,v 1.85 2005/01/23 15:38:54 dancer Exp $