Eric Raymond 京都講演
「オープンソース革命」
--- The Open Source Revolution: Software Engineering Might Finally Grow Up ---

Eric Raymond Eric Raymond 氏 は、オープンソース運動の草分け的存在で、自身もfetchmailなどのオープンソースソフトウェアの開発プロジェクトを率いています。論文「伽藍とバザール」は、業界に多大な影響を与え Netscape の オープンソース化の決め手になったというエピソードもあります。 今回、Eric Raymond 氏が日本に招待されることになりました。そこで、京都での講演を実現すべく実行委員会を設立し、鋭意作業してまいりました結果、本日、関係各所のご協力を得て、オープンソースの代表とも言えるLinuxシステム600台を導入した京都産業大学にて講演会を開催できることとなりました。 今回の講演は Raymond 氏が地方ユーザとの接触を望んだ結果、国内で最も先進的な Linux 環境を構築した京都産業大学において、ボランティアのスタッフの手で開催されるという、まさに彼自身が進めてきたオープンソース活動の成果とも言えるものです。 そして今回の講演「オープンソース革命」では、その歴史や将来について論じていただく予定です。

日時:平成11年5月28日(金) 18:00〜20:00
場所:京都産業大学 神山ホール


Eric S. Raymond 氏略歴

ペンシルベニア大学で数学と哲学を専攻(計算機科学やソフトウェア工学の授業は取った\ ことがないそうです) 主な活動 fetchmail, ncursesなどの開発 EMACS Lispのメンテナンス(1991-1993) 主な著書 The New Hacker's Dictionary(Jargon File) Cathderal and Bazaar (伽藍とバザール) Homesteading the Noosphere (ノウオスフィアの開墾) How to become a Hacker (ハッカーになろう) 仕事 チェスター郡インターリンク、テクニカルディレクタ この他さまざまなコンサルタント 使用しているコンピュータ Pentium 133MHzのPCIバスマシン(Red Hat Linux) 得意な言語: C, LISP, Pascal, APL, FORTRAN, BASICなど コンピュータ以外の関心: SF、戦争ゲーム、武道(テコンドー有段者)、兵器、叙事詩、音楽(フルート、ギター、ドラムの演奏や作曲)

実行委員会 メンバー

ひぐちちひろLILO
よしだともこ京都ノートルダム女子大学/LLUG
Greg Peterson京都ノートルダム女子大学
ほりいともみ京都ノートルダム女子大学/LLUG
つぼうちのぶお京都産業大学
かいはらうしお京都産業大学
なかうちひろかず京都産業大学
おざきこうじ京都産業大学
まちのさとし LILO
わたなべまさゆきLILO
たなかとしひさLILO/NetFort
たかなこうじLILO/NetFort
なかもとけんいちLILO/NetFort
なかもとたかし奈良教育大学/LILO
かねだちえこ金沢経済大学/LLUG
たむらひでお京都学園大学
はしもときよた聖和大学/奈良先端科学技術大学院大学
ばばはじめ
京都大学
ほうりんひろゆきソニー/日本UNIXユーザ会
なかのひろき京都大学/TNT
やすだゆたかCobalt Users Group
すずきくりこ静岡Linux Users Group (SZLUG) / LLUG
Oliver M . BolzerTLUG

■ 用語解説

● オープンソースについて

このところ Linux を代表としたオープンソースと呼ばれるコンピュータ
ソフトウェアの開発形態が注目されています。インターネットで日々使われて
いるソフトウェアの多くはそうして開発されており、ソフトウェア・
ビジネスを急速に変化させつつあります。IBM, NEC, HP をはじめとする
巨大コンピュータメーカーも真剣に取り組みはじめました。

詳しい情報は http://www.netfort.gr.jp/ESRlecture/ をご覧下さい。

● 会場である京都産業大学について

当日、会場である京都産業大学で、この春 600 台以上の
WindowsNT/Linux マシンによる設備を導入されています。
         http://www.kyoto-su.ac.jp/ 参照。

Linux はオープンソースの代表とも言えるソフトウェアで、全世界の
ボランティア開発者の手によって育てられてきました。600台もの大規模
システムの構築は国内の教育機関では初の事です。

参考 ・オープンソースの組織 http://www.opensource.org/ ・最近の ESR 発言集 LinuxWorld Expo @ SanJose でのパネルディスカッション (1999/3/1) http://www.changelog.net/News/exposj.html http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990305-2.html ・論文 「伽藍とバザール」の日本語訳 http://www.post1.com/home/hiyori13/freeware/cathedral.html オープンソフトウェアの“脅威”を評価した最初の「ハロウィン文書」 http://www.post1.com/home/hiyori13/freeware/halloween.html 新作論文 "The Magic Cauldron", "Weaving The Net of Indra" http://www.netaxs.com/~esr/writings/homesteading/index.html