このセクションでは、実際の例に基づき、コマンドの使い方を 説明します。
UNIXでは、豊富なオンラインマニュアルが用意されています。 それが、manページです。 そして、そのmanページを閲覧するのが、manコマンドです。
例えば、
$ man ls
とすると、lsのmanページを閲覧できます。コマンドの使い方が分からなくなったら、
まず、manを使いましょう。
ディレクトリの中にどんなファイルがあるか調べるには、 ls コマンドを使います。
単純に
$ ls
とすると、今いるディレクトリ(カレントディレクトリ)の中にあるファイルの
一覧を出力します。
また、-aオプションを付けて、
$ ls -a
とすると、`.'(ドット)で始まるファイルも一緒に出力します。
ドットで始まるファイルは「ドットファイル」と呼ばれていて、
各種設定ファイルなどがこれに当ります。
これらの「ドットファイル」は普段は見えないようになっています。
-l オプションを付けて ls コマンドを使うと、ファイルの属性、所有者、サイズ、 最終修正時刻なども一緒に出力されます。
ファイルを作るには、もちろんエディタを使えばいいです。 しかし、ここでは、そうでないやりかたを説明します。
echoコマンドとリダイレクトを使うと、一行程度のファイルなら 簡単に作ることができます。
例えば、
$ echo abcde > test1.txt
とすると、ファイル test1.txt の中身は `abcde' となります。
中身の確認の仕方は、後述します。
次に cat コマンドを使うやりかたです。 cat コマンドはファイルの連結に使いますが、ファイルを指定しないと、 標準入力をそのまま標準出力に出力します。 そこで、標準出力をリダイレクトすれば、ファイルを作ることができます。
例えば、
$ cat > test2.txt
abcde
fghij
^D ←Control キーを押しながら、d を押す。
とすると、ファイル test2.txt の中身は、`abcde[改行]fghij' となります。
次にファイルの中身を見ます。 ファイルの中身を見るためには、catコマンドが使えます。
cat test1.txt
とすると、先ほどの test1.txt の内容が表示されます。
先ほどの test1.txt は一行だけのファイルですので構いませんが、 一画面以上の長いファイルですと、全部流れてしまって、 最初の方が見られなくなります。 そのためには、less コマンドを使います。
less test3.txt
とすると、ファイル test3.txt の内容を前後にスクロールさせながら
見ることができます。
いくつかのキー操作ができますが、PgUpキーとPgDnキー、カーソルの上と下を
使ってスクロールできます。
ファイルを一つのディレクトリに集めたままにしておくと整理がつきません。 そこで、新しいディレクトリを作ってその中にファイルを集めることに なります。
mkdir testdir
とすると、新しく testdir という名前のディレクトリを作ることができます。
この新しく作った testdir に移るには、cd を使います。
cd testdir
とすると、testdir というディレクトリに移動することができます。
さらに、
cd ..
とすると、一つ上のディレクトリ(この場合は、前いたディレクトリになります。)
に移ります。
ファイルをコピーするには、cp を使います。
cpコマンドには、いくつかの使い方があります。
一つ目は、
cp test1.txt test4.txt
のようにファイル名を2つ指定します。すると、ファイル test1.txt を
ファイル test4.txt に
コピーします。
二つ目は、
cp test1.txt test2.txt test3.txt testdir
のように複数のファイル名を指定し、最後にディレクトリ名を指定すると
そのディレクトリにファイルをコピーします。
この例の場合、ファイル test1.txt、test2.txt、test3.txt は、
ディレクトリ testdir にコピーされます。
三つ目は、
cp -r testdir testd
のように、一つ目の引数でディレクトリ名を指定すると、そのディレクトリ以下の
ファイル・ディレクトリもまとめて、コピーします。
ディレクトリをまとめてのコピーに関しては、-r オプションが必要です。
この例の場合、testdir というディレクトリを testd にコピーします。
ファイルを移動させるのには、mv コマンドを使います。 これは、基本的に、cp コマンドと同じですが、 コピーした後、コピー元のファイルは削除される形になります。
ファイルを削除するのには、rm コマンドを使います。
例えば、
$ rm test1.txt
とすると、ファイル test1.txt が削除されます。
また、
$ rm -r testdir
とすると、ディレクトリ testdir が削除されます。