2005年10月29日 (土曜日)
23:09:47
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Life
10月の関西にての第9.5回Debian勉強会,関西出張版を実施しました.
今回はバグレポートの仕方についての話を展開しました.
今回の参加人数は40人くらいでした.
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DWN quizは,今回はえとーさんが司会をしてすすめました.
会場の人々は意外にもあまりDWNをよんでいなかったようなので
難しい問題が多かったようです.
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やまねさんがreportbugのしかたについて語りました.
まず,バグ報告のなんたるかを解説し,
Debianはバグを適正に報告することによって改善されている,ということを説明しました.
会場からは,このバグはどうだ,という話題がでました.
パッチをつけてバグ報告をするのはパッチをつけないよりはよい.
後藤さんがいうには,
過去の経験から,バグ報告についているパッチはそれだけでは動かない物が
多いので,そのまま適用して終了という場合はすくないのだが,
それなりに修正することに対してのモチベーションにつながるし,
どういう方向に改変したら修正となるのかというのが明確になるので,
好ましい,ということでした.
例として,上川が昔バグ報告でファイルしたlvの2GB以上のファイルが扱えないというバグ報告に関して,
LARGEFILEオプションでコンパイルしたらよいというパッチをつけていたのですが,
後藤さん曰く,LARGEFILEオプションだけではダメで,
ftellの代わりにftelloを使う必要があるのです.
そのために多くの変更が必要となってしまうため,
上川のなげた一行のパッチの適用だけでは問題は解決できません,
ということを説明してくれました.
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その後,上川が,debbugsの構造について解説しました.
debbugsのデータファイルの構造や,プログラムの構成についてのおおざっぱな
解説をしました.
会場にdebbugsの利用方法をきいたところ,
ダイレクトにCGIを使っている人は意外と少なく,
qa.debian.orgを利用しているメンテナが
たくさん居ました.
上川の
qa.debian.orgのページを例にして見てみるとわかりますが,
メンテナの管理しているパッケージについての全体像が簡単に把握でき,
バグレポートの様子をおおまかに把握することができます.
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会場の人から,この勉強会はディストリビューションのテストをしている人だけを対象にしているのですか,
Debianのインストールの仕方についての話題などはないのですか,
たとえば,RAIDを使うのだったらこのパッチが必要だ,という話題などは無いのか
ときかれてしまいました.
ディストリビューションのテストをしている人達を対象としているというより,
現状としては参加している人の多くがDebianの開発に参加している人ですので
話題が開発者よりにすこしよっています.
インストールの話題については雑誌などを参照にしてやってしまえばよいだろうし,
RAIDなどは特にパッチなどは必要無い,という回答をしました.
今後要望が多いようであればインストール大会みたいなものもやってもよいのですが,
どんなものでしょうか.
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最後に武藤さんが司会でPGPキーサインパーティーを開催しました.
27人が列をつくって,公開鍵とIDの確認を実施しました.
その後,CACertの認証も実施しました.
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宴会は近所の焼き鳥やさん「とり蔵」で開催.
おいしい鳥料理をたくさんいただきました.
23:23:21
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Life
今日は,JDMCにて新部さんのDebianJP会長就任演説がありました.
会長はサーバの運用はしていないので,運用に付いての議論をされても困ります.
Debian JPとしては,お金はあるのでつかってもらえばよいという判断はboardとしてはできるのだが,
運用は頑張っている方々との協力をどうするか,というので責任が分かれている.
debian-privateというメーリングリストがあるのだが,それに入る基準とかがよくわからず,
会費をメンバーがはらっているわけではないので,アクティビティーが捕捉できないなどの
問題がある.
会則も一応あるのだけど,謎の団体であるのはたしかなので,
今後どうするかを検討する必要がある.
そういう話題が出ていました.
12月中にはなんらかの方針を決めて今年度中にはなんらかのアクションをおこしたいという
ことを説明していました.