2005年1月6日 (木曜日)

05:36:18 # Debian 「dinstallを一日一回だけじゃなくて一時間に一回うごかそうよ」. なんて話しをされてもほとんどの人はわからない. Debianでいうdinstallとはなんだろう.

dinstallはDebian archiveに新規パッケージを導入するために実行されるプログラム, もしくは処理のこと. dinstall というプログラムがあり,それは日本時間の午前4時くらいに毎日実行され, その結果として,Debian Developerがそれまでにアップロードしたパッケージがarchiveに入り, 各FTPサーバに配布される. Debian Developerは,アップロードしたパッケージがインストール可能な状態であるか,という ことをdinstall -n コマンドで確認できたりした. しかし,実は現在再実装され,pythonで書きなおされたdinstall(katie)は15分に一回動作している. そのため,Debian Developerはdinstall -nコマンドを実行せずとも 15分に一回の処理の際に生成される「Accepted」メールを受信して, アップロードしたパッケージがDebian Archiveに追加されるのかということを確認できる. これで,ftpサーバにシェルログインしなくても処理を完了することが可能になる. ただ,現状15分に一回dinstallが動いているが,実際にアーカイブへの反映作業をしているのは, 一日に一回だけで,おそらく日本時間の午前4時くらい. これは,ミラーサーバのシステムに変更が加わっていないことと,他のインフラシステムとの連係もあり, Debian Developerの生活パターンの問題もあり,まだ変更を加えるに至っていない. 今後はもしかすると,一日に二回程度の頻度で実行するようにはなるかもしれない. 一時間に一回はさすがに頻繁過ぎるのではないだろうか. 現状は「今日のunstableは不安定だね」という話し方だったのが, 「15時のunstableは不安定だったね,16時版は良かったよ」という話しになるのだろうか.

おそらく一番のネックはBritneyという遅いバッチジョブがあるらしいので. その実行時間が制約になるのではないだろうか. 今でも遅いのか,実際に何時間くらいかかっているのかは不明.

Junichi Uekawa

$Id: dancer-diary.el,v 1.85 2005/01/23 15:38:54 dancer Exp $